お金が入用になって、以前お金を貸したひとに久々に連絡を入れてみる

あ、名目上だけ貸すという形で献上したお金は別物

心当たりのあるあなた様、くれたつもりでいるから安心して大丈夫よん

そもそも、貸した金はやった金、と考えて生きている

信用どうこうの問題ではない

微塵も悲観しているわけではなく、人間ちゅーのはそういうもんだと認識しておるのです

 

だけれど、その考えを当てはめたくない相手が二人いる

そんな二人に連絡を入れてみた

片方は常々顔を合せている友人

現在の窮状を訴え、返済できぬようならその友人のお母様を含めた三者面談だね、と追い込むと、「もっとゆるいペースで良いと年明けに言っていたのに…」、と泣きが入っていましたが、ポチ以上に40年間丸々寝ていたような男なので容赦なし

悪いとは思っているが、生活が落ち着くまでは頼むぞボンクラ

で、もうひと方

そもそもポチにパチンコという遊びを教えてくれた御方

「バットは振らなきゃ当たらない!」

「どんなに可能性が低くても、振り続ければホームランを打つ可能性があるんだよ!!」

と、ポチに人生を語りながら、等価ボーダー程度しか回らない3円交換のフィーバーファイターをぶん回す、ちょっと頭のおかしいお人

 

有言実行でバットを振り続け、とうとうこの方が大学の講師の席を手に入れたとき、着任前の一カ月、最後のお戯れとして、ポチからお金をじゃぶじゃぶ借りて、毎日のようにポチと一緒にパチっていました

ポチの隣で、4号機の初代北斗の拳推定設定1をブン回しながら怒り狂っていたのは、もうどのくらい前になるんだろ

 

当時は笑いながら

「パチンコの負けはパチンコで返す!まあ待っていてよポチくん!!」

「いやいやいやいや、ほら、お金を返してしまったら縁が切れてしまうじゃない。ポチくんがパンクしたときのために俺が預かっているようなものだからww」

「というか俺が負けているから、ポチくんが勝っているわけで、つまりはそもそも俺の金だしね、いやいやいやいや、冗談だって、ちゃんと返しますよ、ええ、ほら、ちょっとサバチャン入ったら即ですよ即www」

勘弁してくださいよ、と笑っていましたが、振返ってみればそのときから二十年近い月日が流れてしまいました

 

一度、数年前に地元でたまたまお会いした時には、お子さんも生れて、大学のある関西に家を建て、もうあまりこっちには帰ってきていない、とのこと

それからまた数年、日々を無為に過ごしているポチのようなものが、返済のお願いなどしていいものか

そもそも、あのとき笑顔で話してくれたのは、偶然外で出くわしてしまったからで、実際には迷惑だったんじゃないか

返済のお願いをして、応答する声に迷惑そうな色が滲んでいたらどうしましょ

少しの労力すらも惜しみ、馬鹿を相手するときのような大雑把な言い訳をうたれたら、はげしく落ち込んでしまう気もする

てか、そもそも電話に出てもらえるんだろか。。。

 

いや、相手を疑っているわけでも、楽しかった過去の時間を否定している訳でもないんです

それだけの時間が過ぎてしまい、その方には、何を差し置いても優先すべき大切な存在がいまはあるのですから

 

と、自分の感情を理屈で矯正するのが何よりも得意なポチなのですが、この方から蔑みの色が見えれば、あって当然と理解しつつ、感情はそれに倣ってくれないでしょう

気が進まねぇ。。。

ですが、ポチの状況は逼迫しており、いつものようにそんな甘っちょろいことを言っている場合ではありません

覚悟を決めてスマホを取出す

そして何があっても落ち込まないように自己暗示をかけ続ける

「出てくれなくても当たり前、返してもらえずとも当たり前、迷惑がられても当たり前、出てくれなくとも…」

そして、小一時間後、あなたは何ですかと問われれば

「はい!自分はウ〇コです!!」

と即答できるほどになったところで、発信

(心を強くは出来なかったので、何が起きても『そらそんだ』と思えるクラスまで自分を下げることに成功しました)

 

 

「あ、もしもし!?」

「あ、どもポチです!ご無沙汰しとります!!」

 

もし、迷惑そうな気配があっても気付いてる風をだすことなくアホ全開で貫き通す

少しでも返済を渋る匂いがしたり、避ける風が見えたら、誘導されるまま話を終らせ電話を切るぞ、YESウ〇コ

 

「おーポチくん!!久しぶりだね、どーしたよ!?」

「うっす、いや、あのですね、家を買う事になりまして…」

「…は??」

「あ、いや、家を」

「むぁ、むぁーーじーーーでっ!?」

「い、いや、まだ完全に決まったわけではないのですが、買うとなると地味にお金が足りなくてですね、で、足りない分は借りれる目途は立ったんすが…」

「ああ、あんときのお金ね!!俺もどういうタイミングで返したらいいのかわからなくってね。こんなに時間が立っちゃったんだけど、うん、わかったわかった、何とかするよ!いやー、しかしやるなぁポチくん!!」

「あ、いや…」

 

自分はウ〇コ!の暗示が強くかかっていたので、予想外の嬉々とした声や話しぶりに逆に戸惑ってしまいました

ですが、少しずつ昔の感覚がもどり、冗談を言っていい風の空気が流れると

 

「しかし、本当やるなポチくん!んじゃ、俺も頑張って返さなきゃだな、そね、月5千円くらい?」

「え、娘さんのスマホ代と同額程度に抑えようとするのはやめましょうよ…」

「いやいやいやいや、わかってるわかってる、ほら、あれをちょんちょんして、ぱっぱといって、ちょちょいとかませば、もうほら、簡単ですよ、ええ!」

「まったく何言ってんのかわかりませんから」

「大丈夫、大丈夫!!ほら僕も月に5千円くらいはね、まま、しかし冗談は抜きとしてやるなぁ!ポチくん!!」

「いやホント、そんなんじゃないんです。一度開けたら閉められない、絶対に開けてはいけない窓や、閉めようとするとそのままお隣におちてしまう、絶対に閉めてはいけない雨戸があったりとか、そんな家なんす」

「いやいや、それでも大したもんだよ。正直ね、今度ポチくんから連絡が来るときは病気だとか、死んだときだとか、そういう時だと思っていたからね。それがこんな嬉しい話が聞けるなんてね、いや、マジでめでたいわ」

「とりあえず、ちょっと強引に動いてみて、いきなり全額とはいかないだろうけど何とかしてみるわ、週明けにでもまた連絡入れるよ、まま、俺も色々大変でどうにもならないけど、ほら、そこはね、折角のポチくんのいい話、俺も乗っからないとね、ままちょっと強引に動いてみますよ!…5千円くらいはねw」

 

正直、返済を快諾してくれるだけでなく、こんなに祝福してくれるとはつゆほどにも想像できませんでした

というか他人のことで、こんな風にひとって喜べるものですかね

翌日、振込先を教えてほしいとの電話でも、

「いやー、ポチくん!嬉しすぎてか、よく分らないけど夢にまで見ちゃったよwww」

とか言っているし

相も変わらずおかしな人だな、と思うと同時に、一時期とはいえ、かけがえのない人と過ごすことができた幸運をしみじみと感じました

電話を切るとき「ま、まずは5千円入れとくわw」と笑っていたものの、後日とりあえず20振り込んどいたよーとの連絡がありました

律儀なお人だなー、と思うのと同時に、きっといまはあんまりアツイ機種ないんだろうなwと思わせるのがこの方の愛嬌なのでしょう

さっき、ふと教員紹介のプロフィールをみると、今回の電話でそんなことには何一つ触れていませんでしたが、教授にもなられておられました

おさすがです

住んでいる地域も、環境も生活も、今ではあまりにも隔たりがありすぎて、もうきっと以前のように一緒に遊ぶことはないかもしれません

でも、どんなに長い時間会わなくとも、どこかでばったり顔を合せれば、顔色を窺うことなく笑顔で接することができる、そういう存在がいることが、ポチはこれ以上ないほどうれしいです

ポチはしあわせですね

しあわせですが、Bさん、残金もお願いしますね♪

と、いうことでポチ家買います

書いたがために、なにかしらの不幸が起きても受け容れます

泣いて過ごすにしても、笑って過ごすにしても、どちらにせよあと30年もすりゃ墓ん中ですしね

気楽にいきまっしょい

 

 

6/24~30 55.5h 53500円

運動(週合計) 腹筋350回 ジョギング25分 ドローインちょっぴり

ポチ 6/30 (ガチ貧困) 体重58.0 体脂肪16.8 w83.5
かず様6/25(晩御飯&晩酌前) 体重58.9 体脂肪17.6 w84.5

 

PS 基本的に短文ブログを心掛けているのですが、今回は無駄に長くなってしまいました

次回からはサラッと読める程度に抑えるので見限らないでくださいね。。。