毎月序盤にお届けしている保通協の型式試験通信。今月の不適合事例は、基板関連の指摘が2件あったくらいで、ほかはすべて実射試験やシミュレート試験での出玉率違反となっていました。新たなネタがな〜いっ!

この結果を見て単直に、いまはメーカーが攻めるシステムを作っていないとは言い切れません。アイデア段階をクリアしたにも関わらず、出玉率が許される幅に落ち着かなかったケースも考えられますからね。とはいえ、それで結果書の出た71件のうち適合16件(22.5%)は少ないと言わざるを得ません。

 

6号機の適合の少なさ、普及の少なさの影響が出始めています。検定・認定の切れた“みなし機”の撤去が今年の12月に予定されていましたが、延期されるのでは? という話も出てきました。みなし機の撤去だけであれば、何とかなるかもしれませんが、この秋には『バジリスク絆』など5号機時代を大きく支えてきた機種たちが、続々と認定切れを迎えます。

みなし機とは、検定や認定が切れた機種のこと。『バジリスク絆』も認定が切れたあとに、みなし機として設置できるのでは? できないんです。高射幸性と指摘された機種に関しては、検定・認定切れで即撤去しなければなりません。

残せるのは、高射幸性でないものに限られています。『クラセレ』などアクロスのAプロジェクトが代表例でしょう。6号機はノーマルを作りにくいというか、300枚とか不可能なので。低射幸性のみなし機撤去が延期されるとすれば、望ましいことなのかもしれないですけどね。少なくとも私は歓迎です(笑)。

 

そうそう。また内規が一部変更されるようです。出玉に関わらない部分なので、おそらくニュースなど表には出てこないでしょう。聞いた話では、疑似遊技の復活です。疑似遊技中はフリーズ状態になるので、レア小役などが停止してもコインは出てきませんが、そこでAT関連の抽選をするのでしょう。

それから聞いて驚きました。“スラッシュAT”の復活ですって! 6月28日のコラムで取り上げたんですが、『ガンソード』と『サイレントヒル』ともにヒットしたとは言いがたく。それで作られてこなかったのかと思っていましたが、内規で封じられていたんですね。スラッシュATのことを書くきっかけを作ってくださったキャベツ太郎さん、エスパーだったのかしら(笑)。