ホール版「しくじり先生」が続いたので、久々な感じがします(笑)。その間にTwitterでふんわりリクエストをいただいた「タイアップ」について書いてみたいと思います。

タイアップ(tie up) とは『結びつく』という意味で、一般的には、『協力・提携』という形で相互が利益を共有できる関係を築こうとする場合に使われる。また音楽業界・書籍業界とテレビ業界など映像業界の結びつきによって、相乗効果を得ようとする商法のことも指す。

Wikipediaさんです。……と「広辞苑さんです」の口調で書いてはみますが、誰もフジテレビ系の往年の深夜番組「たほいや」とか覚えていないことでしょう。うん、関係ない。忘れてください。

そんなWikipediaに書いてあるような相乗効果という意味で考えると、パチンコ・パチスロのタイアップは歪な形をしていることが多いような気がしてしまいます。

液晶演出を作るための素材を買う。その作品やアーティストなどのファンにアピールする。この方向が強いと思うんですね。もちろん、パチンコ・パチスロでその題材を知って、還流していくパターンもあります。ただ、パチンコになりやがってとか、既存のファンを減らしかねないリスクもあります。「私も知らないところで、パチスロになってしまいました」と作者がツイートした作品もあります。知らんわけないだろ(笑)。

ということで。「版権を買う」という言葉が飛び交うように、パチンコ業界側は相手側へのメリットを“お金”で解決している。そう見られるのが一般的でしょう、悲しいかな。でも正直ね、ヒットするかどうかはタイトルの強さじゃないとも思っています。スペックとかが良くなければ、どんな凄いタイトルでも無理です。

 

スペックがライト層にも受け容れられやすいとか、作品に合っているとか。もちろん、効果的な宣伝広告もする。で、初心者層やライト層が座るようになれば、中堅層以上も勝てるチャンスが多くなるので、シリーズ化されるような大人気機種となる。過去に生まれたヒット機種の初代は、どれもこのような第一関門をクリアしていたように感じます。

すみません、パチンコは疎いんですが。『キャプテン翼』はあんな感じの盛り上がり方で十分だったのでしょうか?

オーバーヘッドの練習で何回も頭を強打し、頑張っても井沢くん(マリノス入団で歓喜)の役が限界だったワタクシですが。それくらいのリアルガチ・キャプ翼世代。サカオタ的に「もっとやれただろ」と思ってしまいます。少なくとも。私がパチンコ系のライターをやっていることを知っているサカオタ仲間からも問い合わせはありませんでした。1回も。知られていないんです。

 

〇対等以上のタイアップ?

パチンコ業界側からも恩恵を与えられたと思うタイアップは少ないのですが、元の作品にもファンを大量に送り込めたと思えた機種が『CRフィーバー創聖のアクエリオン』(SANKYO:2007年)の大々的なプロモーションでした。

まだテレビで新機種のCMを打てた時代。型式試験などの事情があったかまでは知りませんが、新台導入されるかなり前から圧倒的な広告量で「1万年と2000年前から愛してる」あの名曲がひたすら流され、合体して「気持ちイイ〜〜ッ」が浸透したわけです。カラオケで隣の部屋からもよく聞こえましたわ。

最初はパチンコとして登場しましたが、パチスロライターでも1度は当てておかねば。そう思わされた数少ない機種でした。アニメにも疎いので原作を知らないことも多いですが、これは本当にマイナーな作品だったかと。

パチンコ・パチスロ化されて、再発見されることもある。過去の作品の版権料で新たな作品を作れるメリットは、アニメ業界にも認識されていたかと思いますが。作品自体のファンが大幅に増えるという効果も「当たれば凄い」という認識に変えてくれたような気がします。これ以降。さらによく分からないアニメの機種が増えすぎてWikipediaさんのお世話になることが増えました(笑)。時代を変えたタイアップといえば、この機種を思い出す次第です。

 

ちなみに。珍しくパチンコの新台を実戦したワタクシ。「気持ちイイ〜〜ッ」と叫びたくなるほど負けたことは言うまでもございません。その借りを返すのはパチスロの『創聖のアクエリオン2』まで待つこととなります。人気はなかったけど完成度は高く。何故、評価が低いのか未だに悩んでいたり。確かに辛く扱われてもしまいましたが。

テレビとか不特定多数にCMを打てないのは厳しいですな。パチンコ関連の情報収集用のSNSを止めてみると分かりますよ。身近な娯楽とは言えないないほど何も情報は目にできなくなります。この機種を思い出すたびに初心者さんがパチンコという存在を知るきっかけが少ないことも痛感させられます。

 

〇違うカルチャーを知ることになったタイアップ

山佐さんの記事で『銀河鉄道999』を書いたように。思い出に残る発表会はいくつかあるわけでして。その1つが横浜アリーナで開催された『ぱちんこAKB48〜バラの儀式〜』(京楽:2014年)の発表会でした。確か私は同時発表の『ぱちスロ必殺仕事人』で行ったんですけど。川栄李奈さんの事件の直後で。金属探知機とか入場が仰々しかったことを覚えております。

AKB48系の発表会といえば、チームサプライズのライブがあるわけです。チームサプライズといえば、神7を筆頭とした売れっ子ばかり。取材をするメディアは、前方の席なわけです。抽選に当たったラッキーな一般ファンは後方席。好きな人、ゴメンなさい、ゴメンなさい、ゴメンなさい。そんな状況なわけです。

私も音楽のライブは好きでして。ただ、行くのは渋めの人たちばかり……なのかな。「接吻」で有名な田島貴男さん(ORIGINAL LOVE)や、YMOの方々を筆頭に。そんな感じでして。アイドルのライブは未経験。楽しみ方が分からないのが本音でした。

 

でも、これを見て「会いに行けるアイドル凄いわ」そう思いましたね。フォーメーションで立ち位置が変わるのは”推しメン”が必ず1回は近くに来る利点があります。さらに凄いと思ったのはラストでした。メンバーが観客席の中の通路を使ってハケていくのです。偶然にも『ぱちスロAKB48』で真っ先にレベル500に育てた篠田麻里子さんが私の真横を歩いて行きました。

物理的な距離の近さをこんな風に使われちゃ、そりゃ人気出ますわ。「アイドルの魅力の使い方」を目の当たりにした瞬間でした。以降、推しバンドの対バンがアイドルでも「意外と悪くない」と敬遠することもなくなりました(笑)。

めっちゃ脱線しますが。アイドルファンって、地味に良い人が多い気がします。偶然、私がそういうファンしか見ていないのかもしれませんが。対バンが畑違いのジャンルでも代表曲は予習してくるし。アイドル乗りとかではなく合わせる感じでむっちゃ盛り上げてくれます。

ゴメンなさい、こちらは予習してなくてと謝りたくなることしきり。お詫びに良かったと思う曲の復習はしております。ソラトブサカナも解散か〜。曲は初聴でも面白かったんだけどな〜。という具合に、ちょっと興味を持ってもすぐ解散とかスピードにはついていけそうにないですけど(汗)。

 

うん。今回は本当にラジオみたいでしたね。まだブラッシュアップは必要ですが、エピソードトークで使えそうな話の卵を書いてみました。これで“タイアップ”を消化してしまうのも何なんで。とりあえず(前編?)としてみます。ノープランですが、来週は多分違うネタにしたいです。続き物は続けてやっちゃダメ。ということで、どなたかネタプリーズ!