去る2月13日の夜11時8分頃、福島県沖を震源地とするM7.3の地震がありました。この時、私は書斎で読書をしていたんですが、突発的な縦揺れと、続いて起きた激しい横揺れに本棚が堪えきれず、ほぼ全ての本とCDとDVDをぶちまけて、約1分後にようやく揺れがおさまりました。

最初に行ったのはもちろん家族の安否確認。リビングで友人とZoomをやっていた家内は、すぐに出てきて台所の被害状況を確認してましたが、娘は自室で平然とスマホゲームに興じてました。まぁ、誰も怪我がなくて良かった…と胸を撫で下ろしたんですが、私は散乱した本やCDの整理に2時間ほど費やしました。何しろ、私の蔵書は全てブックカバーをかけており、本棚に並べる順番と位置も決まっているため、いちいちカバーを外して確認した上で整理していると、思った以上に膨大な時間がかかるんです。

 

ただ、台所の食器が無事だったのが不幸中の幸いでした。10年前の東日本大震災では食器棚が倒れて茶碗や皿やカップの大半が割れました。あの時は私の住む千葉県北部の震度は「5強」でしたし、今回は「震度4」だったので、その差が如実に現れたって感じです。近くに住んでる友人に連絡を取ると、うちではそんな散乱したりしなかったよ…と言われて首を傾げたんですが、考えてみればその友人の住居は一戸建て。私の場合はマンションの6階です。マンションは耐震構造上、地震が来たら揺れるように設計されているので(揺れることによって負荷を分散して建物を守る)、高い階になるほど大きな揺れを感じるんですよ、ええ。

散乱した本やCDを片付けている時、あの忌まわしい東日本大震災のことを思い出しました。あれは忘れもしない10年前の3月11日。私はその日、当時のホームグラウンドで「新鬼武者」を打っていたんですが、グラリと来た次の瞬間はまさに地獄絵図でした。あちこちで音を立ててドル箱が落下するのみならず、パチンコのシマでは床に散乱した玉(別積みのドル箱がひっくり返った)に足を取られたお爺ちゃんがすっ転んでもがいています。だけど、それを誰も助けに行けない。だって、椅子に掴まって転ばないように踏ん張るのが精一杯だったんだもの。かく言う私も頭上のドル箱をただただ押さえるしか為す術がありませんでした。

 

この時の一部始終を書いた、当時のスロガイフラグ(ガイド編集部が主催していたメールマガジンのコラム)が残っているので、よろしければご覧ください。

 

「晴れ時々パチスロ」

http://flag.pwt.jp/?eid=1034818

 

あれから約10年。津波や原発事故で大ダメージを受けた福島はなんとか復興し、被災された方々の心の傷もようやく癒えたかな…って感じですけど、今回の地震は「東日本大震災の余震である可能性が高い」とニュースで伝えられました。マジかい!

「天災は忘れた頃にやってくる」

不謹慎な言い方かも知れませんが、今回の地震は「地震の怖さを忘れるべからず!」という戒めを込めて神様が起こしたように思えました。今のところ軽傷者こそあれ、亡くなった方はいないからこそ言える話ですけどね。(※注・当コラムを書いているのは2月14日の午後4時です)

気象庁では「今後1週間程度、同規模の地震に注意してほしい」と呼びかけています。特に発生から2~3日後は規模の大きな地震が起きることが多くあるらしいので、皆さんも緊急時に持ち出すもの等を再確認しておくことをお勧めします。気を抜かずに地震とコロナ禍を乗り切りましょう!