ざわっ…ざわっざわっ……
「代打っ!ナカムラ!」
おぉっとぉー!ここで満を持して登場したのは、代打の切り札!CRAだ!
って事で、皆様こんにちわ。
今回は東北のFMラジオ局長が「おもひで」をお送り致しますので、
( ゚Д゚)楽~っに聞いてってくださいませー

ホールアルバイトを卒業して、パチンコ関係の営業職を数年続けたものの…やっぱり現場に戻りたい!と一念発起して正社員就職した大阪府S市のホール。
立場的には店のナンバー2で、毎日開店作業から閉店作業までフル通し勤務が続いていたが、当時まだ20代ぴっちぴちのナカムラはそれでも元気に走り回っていたのだった。
そんなある日、開店前の行列を整列し終わり、後は10:00の開店合図を待つばかりの状況になった頃、店の真裏の駅の方から店舗に向かって歩いてくる、スーツ姿の男4人組を目視。
明らかにパチンコ客じゃないのは雰囲気で分かるし、普通の通行人だと思って気にも止めていなかった。そのまま10:00を迎え、客の入場が一段落した時、そのスーツ男4人組がおもむろにナカムラに近づき、、

(税・ω・)「税務署です。調査のご協力お願いします。」

と言うや否や、こっちの返事なんてお構い無しで事務所に突撃!
事務所に居た店長に捜索令状みたいなやつを示して、いきなり金庫を開ける事を要求している。
店長はブチ切れながらも金庫を開け、ナカムラに「なんでこんな奴ら入れたんじゃ!」って叫んでるが、有無を言わさず入られたのにそんなこと知らんがな…。
税務署員はここで、事務所に残る2人と他を調べる2人に分かれ、自動的に事務所が店長・他の案内をナカムラが担当する事に。相変わらずブチ切れ&奇声を上げている店長を尻目に、1階は事務所とホールしかないので2階へお二人様ご案内。
手前の部屋から全部ドアを開けて、
( ゚Д゚)ここが従業員の更衣室でぇーここが景品倉庫でぇー
と説明させられ、押し入れや引き出しまで全てチェックされていく。1部屋ずつ、ドアを開けるたびに、

(税・ω・)「そこから動かないでください、チェックは私達がします」

と言われてドア前待機。そして彼らの気が済むまでひたすら待たされる。
( ゚Д゚)イライライラ…
そりゃーね、ニコリともせず当然のように命令口調でアレコレ言われた挙げ句に、ドア前から動くな!だから多少はイラッとも来ますがな。

2階の部屋の総数は全部で10個。昔は従業員寮として使われていた作りで、手前の景品倉庫とか休憩部屋は入り慣れてるし、部屋の中の説明を求められてもすぐに答えられるが、実は奥の方の4部屋くらいはドアを開けた事もなければ、中に何があるのか全く未知の世界なのである。
一部屋一部屋チェックしていく中で、アイツら私物まで遠慮なくいくのはもちろんの事、絨毯の下とか押し入れの天板の上に隠し空間が無いかまで見てるのね、映画の「マルサの女」みたいな状況をリアルで体験して、
( ゚Д゚)「マルサの女みたいですね!すごい!」
と声をかけても、チラッとこっち見るだけでスルーされる。
( ゚Д゚)イライライライライラ……
落ち着けナカムラ。こんなとこでモメても、事態がややこしくなるだけだぞ!と自分に言い聞かせてはいたが、相変わらず下からは店長が吠えまくってるのが聞こえてきてるし、もう手遅れみたいだねww
そしてかなりの時間を要して、ついに残るは奥の4部屋のみ。常に施錠されてて鍵もどこにあるのか知らないので、それをそのまま伝えると、

(税・ω・)「ダメです。すぐに開けてください」

だそうで、そこで押し問答が始まる。
( ゚Д゚)「いやいやいや、鍵が無いんだってば!」
と言ったところで全く聞く耳を持ってくれず、プチにらみ合いが勃発したのだが、2階の税務署員が1階の税務署員に「見つけた鍵類を全部2階へ持ってこい」と指示を出す。
しばらくすると、鍵関係が全て2階に運ばれてきたのだが、さすがパチンコ屋!各メーカーの台鍵(当時はメーカー毎に鍵が違った)も含めて、その量は小さめのダンボール丸々一つ分!
鍵の選別だけで数十分かかり、その間も待ちぼうけ。途中でトイレに行こうとしても付いてくる税務署員。
ナカムラのイライラも限界突破しようとしていたその時、ついに一つの部屋の鍵が適合して「開かずの扉その1」が開かれる。

( ゚Д゚)!!!!
そこにあったのは、金庫!
縦横ともに1m以上ある金庫!
( ゚Д゚)これヤバイやつなんじゃ……

つづく