パチンコ、パチスロに関してこと相性といった言葉は正直あまりピンと来ません。これに関しては佐々木氏のコラム冒頭で述べられている内容その通りで、長期的に見たらもうほぼほぼ確率通りとか理論値通りとか、そんな風になるわけです。

 ただ、強いて言えば苦手意識と言うか、そんな感覚を覚えたことはあります。相性という言葉を使うのなら、「相性が悪い」ということになるのでしょうが、振り分け方式の一発台とかそうでした。今でも覚えているのがSANKYOのターゲットⅠで、5千個定量で千円1個ペース (ただし2.2円1回交換)、これはお宝台、打ち倒すしかないと意気込んだまではいいものの、連続して32個外したことがあるのですが、まあ確率で言えば約6倍ハマリということで、今思えばそれほど珍しいことではありませんね。ただ、実際に目の前で当たり穴をかわす様子とか見られるわけで、惜しいと思うこともあれば真逆のタイミングじゃないかと憤慨することもあったり、普通のデジパチでもこういう感じで当たり乱数を引かずにハマるんだろうなぁと、妙に納得した覚えがあります。

 スーパーコンビをはじめとするクルーン方式の一発台だと役モノのクセや台のネカセに左右されるので、見た目の入賞率 (振り分け率) と実際の入賞率には違いが生じて当然なのですが、前述のターゲットⅠ (各穴の入賞率は1/5) や、その前に出たビッグウェーブⅠ (厳密に言えば各穴入賞率は微妙に差異があり、それぞれ約1/3) は見た目の入賞率をそのまま信用していいので、台選びはラクでした。単に釘調整のいい台、役モノ入賞率のいい台を選べばいいだけで、台のクセは無視していいわけです。

 個人的にはターゲットⅠを良く打っていました。何となく苦手意識はあっても、やはり長い目で見ればそうそう不ヅキは続かないものです。また、ビッグウェーブⅠは約1/3という振り分け率の高さから釘調整がキツくなりがちで、打っていてあまり面白くなかったですね。それなら振り分けのない純粋な一発台 (マルホンのアラジンや西陣のサンダーバード、奥村のキューピットなど) を打った方がいいのではと、古い一発台を設置してある店にも良く通ったものです。

 他に3号機、4号機初期の頃のパチスロで、どうしてこんなに当たらないんだ、よっぽど相性が悪いのかと思っていたら単なる裏モノだったり、逆に自分が打つとすぐに当たって連チャンもする、なんて相性がいいんだと思っていたらこれも単なる裏モノだったりと、まあ少なくとも正規の機種で相性云々はやはりあまり考えない方がいいと思います。ま、そうは言っても最近は甘デジの花満開月光と坂本冬美は負けた記憶がほぼほぼなく、特に冬美の方は採用されている曲をほとんど空で歌えるほど覚えてしまい、先日はカラオケで夜桜お七を熱唱して周囲から褒められたりと、月光と冬美はボーダーギリでも打ってもいいかと、まあそんな楽しみ方もアリと言えばアリなのかなーと思ったりもしてます。