前回は寄りの話を書きました。今回は別の部分の判断法についての持論です。

☆まずは道釘
ここは近年「案外台ごとに微妙に違う店が多いし、影響が大きいな」と思うようになった部分です。
意図的かと思ったりするのですが、状況からはそうも思えない。
ゲージを作る(新台導入時に釘を揃える)時点で、店長さんの感覚かな?(釘の叩き初めから終了までは時間がかかるので、途中から少しずつ傾向が変わる?) とも考えたりするのですが、そういうわけでもなさげ。不思議だ…。

・具体的には、多くの台が下がっている方が良いです。機種によってはもともと道釘の角度が良く(ヘソに向けて角度が大きい)、露骨な下げが必要ない台もある気がしますけど(ニューギンのいくつかの機種など)。
この下げ具合が微妙に違うんですよ。海ばかりやっていると、手持ちのホールの半分以上はそう。実際に玉の上への跳ね具合はそれに比例しているし。
これは大きなプラス材料です。

・道釘というと上げ下げ以外にも隙間の間隔がありますね。
こちらは「揃えたくても違ってしまった」というよりは、明らかに店の意図で「こうされた」だと思います。
多くはヘソ側、ジャンプ釘の手前辺りですね。新台導入から数日の間に悪くされがち。

日常的にイジる店は、その幅の動きが大きいので、隙間を見るなり連釘のくっつき方で判断できるでしょう。

道釘に関しては、今時の店がプラス方向に調整してくれることは、自分は期待していません。あんまり見ないもん。

回る台へ辿り着くための判断としては、
・道を固定しているホールでは、「道をいじめる=そうしないと他の台とバランスが取れない」つまり、基本的なポテンシャル(ステージや他のいじらない釘も含めたもの)が高いと判断しています。
自分はマイナス度合いが小さいなら、あまり気にしない。というか、「これはどっかいい所がある台だな」と踏みます。
後は他の部分との兼ね合いになりますね。

☆バラ釘に関して
20年以上前からでしょうか、ヨロイより上の部分で玉がこぼれやすいゲージの機種が出てきました。
釘の見方は玉筋を見る(イメージする)ことでこぼれにくい台を探すだけですが(逆三角形の形の組み合わせが多いから、その形を見るのが楽)、問題は他とのバランス。

個人的にはここがダメで他の部分の見かけに騙されることも多いと思ってます。
要は明らかにここがダメな台は避ける、と。打ってから「あっ、こぼれ過ぎだ。やめよ」みたいなことも多いです。

日常的にここをいじる店は随分減りましたが、今でも他より回ってしまう台を止めるためにここをマイナスする店はあります。
道同様にそう簡単には直らないので、注意しましょう。
ちなみに、釘の形だけでなく、玉のこぼれ具合や(店によっては)釘の頭についたキズや光り方でもわかったりしますよ。

☆ヘソについて
一番よく叩かれる場所ですね。ここは一律に幅を揃えようとしているホールでは、自分はある程度無視しています。
ちょっと小さい台はステージからの入りが良くて、マメに止めることで他より回ったりすることもあるし。
それよりは(あんまりないけど)上げ調整か下げ調整が基本かを店全体で把握する方がいいかと。台によって下げ具合が違う場合もありますけど、そこは道釘の時と同じ対応をします。

これは平常とはちょっと違うかもしれませんが、明らかに台選びの根拠とするのは「旧イベントデー」とか「特定日」的な、アケを期待できる日ですね。
基本として釘には理由があるので、普段ヘソが渋く見える台ほどアケた日には期待できます。これはアケ幅が一律で、他の台より頑張る日でも少し見劣りするとしてもです(経験則)。

まあ、頑張る日でもシマにアケが点在する状況では、もちろんヘソのアケ幅を信頼した方がいいのは当然のこと。
それから、初見の店では「ああ、これは何か理由があって他よりヘソが広いんだろうな」と思いつつも、他の部分に致命的な弱点が無ければ、自分はとりあえず試し打ちして散在もしますけど。
理由がわかれば、その後の店での台選びの根拠になるし、「釘は一生勉強だ」と納得もしてますから。

次回は総合的な判断について書いてみますね。