玉の持ち込みでお縄という話だが、他店からの持ち込みというより、おそらくは中古の実機販売店等から安く購入した玉を持ち込んだか、もしくは低貸しで得た玉を持ち込んだかだろうと思う。 まあ、いずれにせよ持ち込む量が多すぎるわけで、見つかっても仕方がない。

 兵庫県尼崎市で、35歳無職の男が窃盗の疑いで逮捕されたことが判明。その驚きの行動に呆れる声が相次いでいる。

 男は27日午後2時すぎ、兵庫県尼崎市市内のパチンコ店に入店。そこで不審な動きを見せたところを、防犯カメラで確認した店員に取り押さえられ、窃盗で逮捕された。男は一体何をしていたのか。それは、パチンコには欠かせない「玉」だった。

 他店で調達したと思われる玉3051個を予め袋に入れて持ち込んだ男は、おもむろに台へと流し込み、その玉でパチンコを打ったのだ。そして、“大当たり”を出し、儲けようとしていた。なんとも姑息な行動を店員が見逃すわけはなく、警察に110番され逮捕となった。警察の取り調べに対し、男は「生活費が欲しくてやった」と犯行を認めているという。

 あり得ない行為に「そこまでしてパチンコで稼ぎたかったのか。なぜ働く気にならなかったのか」「玉を持ってくるなんて驚き。その情熱を別のことに使ってほしかった」「姑息すぎる」と呆れる声が相次ぐ。

 また、複数のパチンコ店に勤務経験を持つネットユーザーからは「INとOUTが合ってなければすぐバレる。浅はか」「ホールコンピューターで出玉は管理されているので、おかしな動きをすれば即マークされる」「防犯カメラが至るところに設置されている。ホールコンピューターの異常値で男をマークし、カメラでチェックすればすぐに不正はわかる」と、不正を許さない体制が取られていることが明かされる。

 さらに、「パチンコで生活費を稼げてしまうのが問題」「いつまでパチンコを野放しにしておくのか」「IRでギャンブル依存症を指摘しておきながらパチンコを放置するのはおかしい」という指摘も出た。

 「他店の玉でパチンコを打てば儲かる」と考えた男の犯行は、あまりにも浅はかすぎた。~以上、Livedoor NEWSより引用~

 記事後半にP店の勤務経験を持つネットユーザーの声が紹介されているが、〜ホールコンピューターで出玉は管理されているので云々〜 の表現は多少なりとも誤解を招く可能性がある。

 確かに各台の出玉状況はホールコンピューターで即時、かつ正確に分かる。ただ、そのように監視はされていても、統制という意味合いで管理されているわけではない。管理となったら、予定より出すぎているからどうのこうのと、それは巷でよく言われる遠隔云々の話になる。まあ、一昔前はともかく、現状ではまずあり得ないと言っておく。

 また、このしょうもない事件に合わせてパチンコ批判が盛り上がるというのも変な話で、この業界はGW中、98.7%もの店舗が自治体の要請に対する休業を実施していたくらいである。今現在騒がれている ‘夜の街’ の休業率がどれほどのものなのかは知らないが、少なくともこの業界は協力すべきことはきちんとしているわけだ。

 好き、嫌いの観点から批判的な論調になってしまうのは致し方ないと思うのだが、国から、政府からお墨付きを得ている業界であり、風営法でがっちり縛られている業界ということも理解しておいてほしい。