スタート以外の入賞口への入賞を確認するということだが、端的に言えば通常遊技中の玉持ちが良くなり、遊技時間が伸びるということになる。客側からすればいいことのようだが、その分スタート入賞率が落とされていてはほとんど意味がない。総打ち出し玉数から得られるスタート入賞率はそのままで、スタート以外の入賞率が上がっているのであれば、店側はいずれ赤字となる。行政の狙いは時間あたりの投資金額を抑えることにあるのだろうが、メーカーもそんな機械はなかなか作らない。今までもヘソ賞球数が5個とか、時には10個のような機械が出たことがあったが、やたらとボーダーが高くなったり、少なくとも客思いの台でなかったことは確かだろう。

一般社団法人遊技産業健全化推進機構(五木田彬代表理事)は、平成27年6月1日より実施している遊技機性能調査について、今年11月までの30か月分のぱちんこ遊技機の一般入賞口への入賞状況の調査結果を公表した。

今回、新たに公表された平成29年6月~平成29年11月までの6か月分の調査結果によると、期間中、一般入賞口への入賞が確認された台の割合は100%。平成29年1月以降の調査では全ての台で一般入賞口への入賞が確認されている。これにより、一般入賞口への入賞が確認された遊技機の累計台数は1,846台(72.7%)となった。

なお、遊技機性能調査の一般入賞口への入賞状況を確認する調査では、1台のぱちんこ遊技機において大当り等を挟まず、2000個以上の打ち出しが確認できた調査のみを有効としている。~以上、遊技日本より引用~https://yugi-nippon.com/pachinko-news/post-16533/

冷静に考えてみれば、スタート以外の入賞口への入賞が頻発するような台は明らかに釘調整を行ったと考えることができる。建前上、釘調整は無承認変更の対象になるはずで、台を触るな、いじるなと日頃から口すっぱく言及している行政は時々わけのわからない指導をするから、業界も混乱するのである。

ただ、今後は封入式 (ECO遊技機) や管理遊技機が現実のものとなる可能性があるので、そうなったら、こういう茶番は無くなるのだろう。本当に全く釘調整ができないというのも、問題と言えば問題のような気もするが。