少し前の話になりますが、僕はG&Eビジネススクールという専門学校のライターコースを卒業しました。

入学当初は攻略雑誌のパチスロライターになるということしか考えておらず、それ以外の選択肢は眼中にありませんでしたが、カリキュラムの一環として業界の歴史や風適法について学ぶ中で、自分の目指すものが少しずつ変わっていきました。

そこまでオツムの出来がよろしくない僕にとって、歴史や法律の話なんてのは頭が痛くなる分野なのですが、業界のことに関しては不思議とスッと理解できたんですよね。そして、理解すればするほど世間一般のパチンコ業界に対するイメージと現実とのズレが大きい事に気がついたんです。

そんな矢先、新型コロナウィルスの流行が僕のライターとしての方向性を大きく変えたのでした。

はじめまして。セリポンと申します。

去年から悠遊道動画チャンネルファンの一人として、コメント欄にお邪魔していたのですが、どうやら万回転さんへのイジリのセンスを買われたようで、この度コラムを書かせていただくことになりました。

なーんて冗談はさておき。ライターを目指す悠遊道ファンの一人としてコラムを書かせていただけませんか? とお願いしたところ、快諾していただいた上に好きに書いて大丈夫とまで言っていただけたので、今回は皆さんに知ってもらう意味も込めまして、自分語りをさせていただこうかと思います。

今年で31才になるセリポンなんですが、ライターを志したのは29才の時と割と遅めなんです。

といいますのも、物心ついた頃からパチスロ好きの両親が打つのを隣で見て育ったこともあり、根っからのパチスロ好きでして18才になるまではゲーセン、18才になってからはホールで空いた時間を費やしていたワケですが、先立つものがなければ打つこともままならない。ということで公務員として生計を立てておりました。

ある日、30才を目前にして自分の人生を考えた時に、18才でホールデビューした頃から胸の片隅にあり続けた「パチスロにもっと近いところで仕事がしたい!」という思いが抑えきれなくなってしまったんですよね。

いろいろ考えた結果、元々攻略誌が好きで活字でパチスロの面白さを伝えるということに魅力を感じていたため、人生最後のチャレンジとしてパチスロライターに転職すべく動き始め、冒頭のような状況へと至ります。

去年4月に発出された1回目の緊急事態宣言。人が多く集まる施設への休業要請が行われた時、休業要請に応じなかったホールを槍玉に挙げ、パチンコ・パチスロ自体がバッシングの標的となって連日ニュースやワイドショーに取り上げられるようになり、終いには有る事無い事言われ放題の状態になってしまったのは一人のファンとして、ただただショックでした。

しかしそれ以上にショックだったのは、普段は自分が関わる番組や雑誌、来店営業の状況などをSNSなどで活発に発信しているライターさんや演者さんの動きがパタッと止まったことでした。

僕は、ライターになって自分の好きなパチスロの面白さを発信することで、知らない人や一度離れてしまった人達にホールに足を運んでもらい、斜陽産業と呼ばれ始めた業界にもう一度活気を取り戻したいと思っていました。

全員とは言わずとも、大多数のライターさんが同じような志を持っているものだと思っていたので、バッシングによって業界への風当たりが厳しくなった時、ダンマリを決め込んだライターさんが多かったことに正直幻滅しました。それと同時に

「好きなものを守るために動けないのなら、自分が目指すべき場所はここではないんだろうな」

とも思いました。パチンコ・パチスロが好きでライターをやっているはずなのにバッシングとは戦わず敵前逃亡し、ペンを握ろうともしない人達と同じようになりたくなかったんです。

世間一般のパチンコ・パチスロに対するイメージと現実のズレによって起きたバッシング。今回はコロナをきっかけに表面化しましたが、これからも同じようなことは今後も必ず起こるし、その時に自分の好きなものの為に正面切って発信できる人間になるべく、現在は業界に近い距離で情報発信ができる業界記者やライター、カッコよく言えばジャーナリストを目指して、少しづつ活動しております。

まだ実績すらないひよっこにもかかわらず、活動の場を与えていただいた悠遊道さんには感謝しかありません。これからも自分の理想のライター像に向かいながら、皆さんに楽しんでいただけるコラムを書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします!!

……あ、でも本当にパチスロ大好きなんで、たまには実戦記事やレビュー記事のようなこともやりたいと思っております!