パチプロは数字に強いと言います。あたすは数字クソバカとも何度か書きました。

前に紹介した野球映画『ラブ・オブ・ザ・ゲーム』の中で「野球は全て数字だよ」というセリフがあり、これパチンコもそうかなと思います。

ただスポーツなどで「記録より記憶に残る選手」なんて表現がありますよね。日本人メジャーリーガーで言えばムネリンこと川崎選手でしょうか。持って生まれたチャームもありますが、やっぱり「努力」や「愛」が関係してくるような気がします。

─好きで仕方ないんだ

私は常勝ならぬ常敗の、傷跡を自ら広げていくプレイスタイルでおなじみのヘッポコですが、誰かの記憶にずっと残る人間になれたらいいなと思います。夢ですけど。

悠遊道イベント

先週、私の心に大切なページがまた加わりました。

聖地は遠いため、遅刻しないようにほぼ徹夜で向かいました。しかも準備段階でもう燃え尽きてた感あり。当日は「タバコ屋のおばあでももっとよう働くで」というくらい、なーんもせんとヘラヘラしてただけですが、悠遊道やSNSでお見かけするお名前を発見するたびに「おおお」なんつったりして、本当に楽しい一日でした。

えらいトウの立った受付嬢やなと思った方も多かろうと思いますが、そこはお口チャックということで。

途中で佐々木師匠がお見えになり、何とお隣に座ってアレコレ伺う時間が持てました。大物と小物の嘘みたいな並び。縁側の熟年夫婦にも見えたかも知れません。

好きなら好きだと伝えねばならんとずっと言い続けてきました。師匠の文章が大好き。なぜなら、知らない者にでもわかるようなコラムがあるからです。「書く」に、どのように向き合っているのか、テクニックやコツを掴むとまでは行かずとも、ほんの少しでも触れる事が出来て嬉しかったです。恥ずかしくても聞くべきだ。師匠はすべてに答えてくれました。お見えになったライターの方々もそう、真のプロフェッショナルは必ず、気持ちには応えるくれるものです。

パチンコをする上で「鉄火場」、また演者と呼ばれる方たちを指して「生き馬の目を抜く」とか、熱いような怖いような言葉がよく用いられます。今回のイベントでは、そんなのなかったよね。

─金だけじゃない何か

─パチンコを愛する心

─もう戻ってはこない過去の思い出たち、私の知らない物語、灼けつくようなアツい記憶──

ここでバイオリンでも弾いたろかしら。老いたる者には郷愁を若き者には哀愁を。この先、こういった思いは細くなっていくかもね、それでもずっと続いていくでしょう。

レトロ台を前にした皆さんの戦いはどこか牧歌的で、でも真剣な横顔でした。店内は禁煙ですが、長い営業年月で染みついたのでしょう、何て言うんでしょうかね「銀色のニオイ」がしました。懐かしいのか自分ではよくわかりませんが、特別な空間でした。

ちなみに安田プロのモノマネは、こっそりご本人に披露しましたよ!予想通りドンズベリましたけど。一瞬だけ「ふは」と笑ってもらえたので、もう思い残す事はありません。

何度だって言いますよ。私はパチンコが大好き。そして安田プロを、過去・現在・未来、慕い続けます。その気持ちはネバエバ揺るぎません。

あっ、思い残す事はないけれども、数字はちゃんと追い続けますよ。いつか、煽りではなく「俺、参上!」と胸を張って言える時が来るまで。

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