平成29年も残すところ2週間を切ったわけですけど、な~んか全く年末っぽい気がしないのは私だけでしょうか?

その原因は何だろうか…といろいろ考えてみたんですけど、これはやはり「今年の年末は新台入替がムチャクチャに少ないからだ」という結論にたどり着きました。

あぁ、これはパチスロの話ですから誤解なきように。パチンコの方は例年に比べて少ないとはいえ、それなりに新機種は登場してますし、新装開店ともなれば例外なく満席になりますから、それなりに年末の慌ただしさを感じることもあると思います。

 

一方で、深刻なのはパチスロです。

5.9号機の規定により「ART機の有利区間は1500Gが上限につき実質3千枚が出玉のリミッター」という話は別に大したことないんです。だって、5.5号機でも滅多に一撃3千枚なんて出ることはなかったし、旧基準機と比較した場合はさすがに大きく見劣りはしますが、そのぶん初当りが軽くなったと思えばまぁ納得はできます。

問題は「天井機能が禁止された」という部分。

スロッターなら皆そうだと思いますが、天井というのはある意味で「ハマリ中の目標」であり、これが一つの精神的な区切りにもなるんです。

あー…もう今日は逆転はほぼ不可能だけど、とりあえず天井を取って夢を見てからヤメよう。

わかりますよね、この感覚。

ところが、5.9号機では天井がなくなったために「ハマリ台=低設定」の図式が非常に明確で、新装直後に一応は賑わっていた5.9号機のシマも、今じゃ多くのホールで閑古鳥が鳴いています。まぁ、高設定を投入して上手にお客さんを付けている店もなくはないですが、そういうお店もいつまで体力が続くかわったもんじゃありません。

もちろん、打ち手にとっては「ダメと思ったら即ヤメできる」ので、5.9号機も悪いことだらけではないんですけど、忘れてはならないのが「これが着地点ではない」ということ。来年の2月からは6号機の規定が適用され、パチスロ業界は数年以内に5.9号機よりもさらに出玉性能を抑えたマシンに取って代わられます。

果たして、どれだけのホールが生き延びることやら…。

 

 

私は昭和57年からパチスロを打っています。当時の機種を今の人は「0号機」と呼ぶけれど、実際にそういう呼称が生まれたのは、昭和60年に「1号機」が誕生した後の話です(要は後付け)。

そして、その後、私は「1.5号機」「2号機」「3号機」「4.1号機」「4.5号機」「4.7号機」「5号機」「5.5号機」と、あらゆる規制を体験してきましたが、間違いなく今回の5.9号機規制が最も厳しいと思います。これに比べたら、冬の時代と呼ばれた4号機規制や、多くの専業が足を洗った5号機規制なんて可愛いものです。

なんか、すげぇ暗い話になりましたが、それでも私はパチスロが大好きです。ここまで斜陽の時代になると、業界がかつての勢いを取り戻すことはもうないでしょうけど、願わくば多くの先人たちが長い時間をかけて発展させてきた「パチスロ」という日本独自の文化が、このまま滅びることなく「庶民の娯楽」というかつての立ち位置に戻ればいいなぁと…。

私は心からそう願っているのです。