当方、三度の飯よりもスポーツ観戦が好きでございまして。在宅中はパソコンを開いてカタカタやりつつ、テレビで東京五輪を流しております。と言うと、単に“開催賛成派”と括られそうですが、そもそも私は自国開催を好ましく思っておりませんでした。コロナと関係なく。

自国開催でしょ? 当然、時差ないでしょ? 五輪やサッカーのW杯は、深夜に眠い目を擦って見るものと相場が決まっています。睡眠不足と闘うのはスポーツ好きとしての踏み絵のようなもの。アスリートは競技で戦い、我々は睡魔と戦うのです。

在宅率が高いとはいえ、同時間帯の仕事と観戦の両立ができるわけがありません。よって、最初から“東京以外の都市で開催して欲しい”が本音でした。開催都市は、各国の文化や歴史の都合の良い部分しか尊重してもらえず、欧州のスタンダードに合わせてルールなどを押し付けられますし。もちろん、それで便利になることもありますが。

 

ということで。“亭主達者で留守がいい”のような感じで“五輪は開催、他国がいい”というのが、そもそもの持論でございました。そんな目で見ますと、今回の東京五輪は罰ゲームですね。日本人アスリートの地の利はさておき。無観客でチケット収入もなく、いつもの五輪では考えなくて済んだコロナ対策費用は上乗せ。インバウンドなど飲食店や宿泊施設など末端の現場への売り上げ効果はないという。それを見込んで開業したところもあっただろうに。

歴史好きとしては。1940年に東京五輪の開催を戦争によって返上したので、それに対するペナルティとでも思うしかないですかね。それにしても「1940:中止 → 1964:開催 → 2020:延期」無事に開催される確率は1/3。東京五輪は、なかなかの鬼門ですな。

 

と、場違いは承知しつつも書いてしまうくらいスポーツ観戦は好きですが、対照的に妻はまったく興味がないタイプだったりします。が、今回は目を細めるような出来事も。ボクシング女子で金メダルを獲得した入江選手、親子ほどの年は離れていますが、同じ小学校と中学校の出身だそうでして。女子飛び込みの三上選手もかな。義実家のほうはさぞ盛り上がったことだろうな。

ということで、米子市長が「全米を挙げて応援する」とツイートしていたように我が家でもテレビで応援。“全米”とは全アメリカではなく、全米子です(笑)。米と略すことが、昔から米子では普通のようでして。新聞で「来米・帰米」などと書かれていて、義母に教えてもらった記憶がありますわ。

 

そのボクシングの決勝戦で敗れたフィリピンのペテシオ選手の姿も印象的でしたね。悔しい部分もあるだろうに、笑顔で勝者を称える。まさにグッドルーザーでしょう。この姿勢を見習おうとして自分に置き換えると、銭ジャブ・銭ストレート・銭アッパーと奮闘するもノーマネーでフィニッシュさせられた台を満面の笑みで称えることになるのでしょうか。ハタから見て不気味というかなんか違う感が(笑)。

パチンコ・パチスロ版のグッドルーザーとはどんな感じになるのだろう。そう考えてみると、大半の方がグッドルーザーのような気がします。負けて台を殴ったりする人はほんの一部ですし。スタッフさんや、その台を打たせてもらったことへの感謝の度合いとかになりそうですが、それを表に出しすぎると気持ち悪くも映るわけで。

パチンコ・パチスロに関しては、見苦しいバッドルーザーと映らなければ十分だと思うに至った次第です。明日からも無表情で退店します。