夢と言ったら多少大仰ですが、わたくし担当Aの2023年の願い事はじゃじゃさんが言うように、スマートパチンコ略してスマパチに関してですかね。おそらく特に問題がなければ2023年初頭には登場することと思います (現状ではテスト導入店あり)。これ、CR機の登場時と非常に似ています。CRと名のつく機械は内規の関係で撤去されましたが、個人的にはパチンコがダメになった元凶はCR機だと、今でもそのように思っています。

 CR機の登場 (カードシステムの登場) は業界にとっては大きなチャンスだったのですが、それを生かすことができなかったんですね。システムそのものは当時の警察行政の大きな後押しがありました。脱税やら何やら、問題が多いのは事実なんだから、まずはお金のINとOUTを明確にしろ、その上で換金合法化に関しても前向きに検討する、これが当時の警察行政の考え方でした。

 設備投資に莫大なカネがかかるし、それで悲願の換金合法化 (厳密に言うと店内換金合法化) に関してもきちんと約束されたわけではない、当面は様子見ということで、当初CR機は全く普及の兆しが見られませんでした。様子が変わったのは3・7で当たると、以降表示上の出現率からは考えにくいほど確変が継続する機械が登場してからですが、それ以降のことは皆さん良く知っての通りです。CR機は爆発的に普及しました。

 しかし、CR機普及の立役者となったその機械は、その後なぜか社会的不適合機とやらに指定され、撤去の憂き目にあいました。社会的に有害である、さっさと外せと、言葉には出さずとも、当局の言い分はそういうものだったのでしょう。認可した側が何を言っているのか、開いた口がふさがりませんが、その爆裂CR機の他、問題ありとされた現金機はほとんどが撤去対象とされ、それらの機械とは比較にならないほどギャンブル性の高いCR機の大半は特にお咎めなしという、非常に不可解な自粛措置となりました。

 そして、一度根付いた流れは止められるものではありません。確率変動という武器を備えたCR機はその後も初当り確率や確変突入率、継続率等に多少の変化はあれど、ホールの中心となってつい最近まで稼働していたわけです。その間、失ったものは何かを考えるべきだと思います。芸能人とのタイアップや有名アニメキャラを採用した機械が大ヒットし、ホールもメーカーも、そして一般の打ち手も皆喜んでいるというのであれば、今のような、全国で8千店舗を割るような現状はありえません。CR機ブームで調子に乗っていた95年の1万8千軒から1万軒も減少したわけです。その時、その時代の経済事情等はあれど、減りすぎです。何かがおかしいから店が持たない、打ち手もついていけない、メーカーだって大規模なリストラを実施せざるを得なかったりするわけです。

 同じ轍は絶対踏んではいけないと思います。スマスロでは一撃万枚とか景気のいい話が聞こえてきますが、逆に負けがこんでいるお客さんもいるでしょう。何か問題が起きたら、真っ先にメディアに取り上げられます。それでまた叩かれます。また自主規制となります。スロットの方は昔からどうしようもない面が多々あるので (失礼)、ハジけるならとことんハジけるくらいの意気込みでやってほしいと、それこそかぶくならかぶき通せと個人的には思っているのですが (笑)、パチンコは誰でも安心して打てる機械を作ってほしいものです。

 ちょっと話が長くなりましたが、スマパチで今までの機械とは違う機械が作れる、だからギャンブル性を上げてスマスロに負けずに一撃5万発とか、それをやったら間違いなく規制されます。多少のギャンブル性はありだと思いますが、液晶メインでもいいし、役モノメインでもいいから、前述したようにゲーム性豊かで誰でも安心して遊べる機械も作ってほしいと願ってます。それと、確かにスマパチは台をキープする物品が今以上に重要になってくるでしょうから、それ専用のグッズは店側に用意してほしいですね。何なら悠遊道で作ってもいいかもしれません。関係者の方々、よろしく。

 さて、次回は我らの安田プロですが、還暦を間近に控えた氏が何を考えているのか。おそらく、何か質問しても「つぶれてたまるか !」と返ってくるのでしょうが、それだけではなく、長年プロとして、物書きとして業界に関わってきた氏だからこそ、今だから話せるというようなこともあろうかと思います。今まであまり表沙汰にしてこなかったようなことを悠遊道で語る年にしてもいいのではないかなーとか、勝手に思っております。と言うわけで安田さん、よろしく (笑)。