まあ、いろんなことがありました。ちょっとの不ヅキなヒキではピクリとも感情が動かないようになってしまいました。ただ、一度だけ言葉ではなかなか言い表せない感情に支配されたことがありました。

書き出すと長くなるので、お暇な方はパチ7の連載「パチスロライターになってしまうまで」を読んでいただくとして。私には大切なホームがありました。私がこの仕事をしはじめるきっかけとなったホールです。

 

しかし、後から来た専業に店員を買収され、店長が夏休みの間に『ウルトラマン倶楽部3』の設定6を入れさせる暴挙に。私にとって、社会復帰の道を拓いたコミュニティでしたが、その私も「勝っているのは買収しているからだろう」と常連客に疑われ、自主的に出禁としました。それだけでは疑心暗鬼の空気は終わらなかったようで、完全に地域のコミュニテイは崩壊。その街のパチスロ好きが誰一人近寄らなくなってしまいました。

4号機時代の終わりにそのホールは閉店。そこまで持ったのは、オーナーが某大手メーカーの創設者の一人で、しかも自社物件で賃料もかからなかったからでしょう。

そのホールを買ったのは、その沿線でまあまあ強かった地域チェーン。仮にB店としましょう。普通に考えれば良い物件だと思います。競合店もなくマイペースで集客できます。その地域のパチスロ好きを一手に引き受けることができます。ハタからはそう見えます。しかし、その一件があったので、むしろその街のパチスロ好きは寄り付かなくなっていました。

住宅街の立地なのに、近くに住む人は期待ができず、外から人を集めなくてはならなかったのです。各駅停車しか停まらないドマイナーな駅なのに。ほどなくB店も潰れることとなりました。そりゃ当然です。ここは告知義務のない(その前のA店も一部スタッフしか知らない)事故物件のようなものですから。

 

そのB店になった時、いたんですよ。グランドオープンで。店員を買収した専業が。しかし、そのコミュニティにいたおじさま達は、誰もおりませんでした。

もうこの仕事をしていて、顔出しもしていたので、何も言わず退散しましたが。もし、そうでなかったならどうなっていたか分かりません。これに比べれば、多少の不ヅキなヒキとかどうでも良いと思ってしまいます。