このコラムが公開されるのは、ワクチン(2回目)の接種後の週の予定です。まだ接種はしていないので分かりませんが。副反応が重かったとして、ヒーヒー言いながらネタを考えるのもツラいじゃないですか。ということで、今回は早めに書いております。なので、ネタ不足にございます(笑)。

そこで、今回は過去に書いたことの後日談とこぼれ話の2本立てでお届けしたいと思います。

 

○祝! ニューオオネ復活!

2006年の“みなし機撤去”(ニューオオネの閉店)」で、悠遊道でも書かせていただきましたが、4月11日に惜しまれながら閉店した老舗ホールのニューオオネさん。この9月4日に復活いたしました!

先代から閉店ではなく休業と聞いていましたが、店長さんが三代目に変わっての再出発となります。

 

知らない外野の方がこの事実だけを見ると“閉店詐欺”にも見えますが、最初はレトロ台が目当てだったとしても、そのホール、空気自体のファンになってしまうような店舗でした。またその空気を吸えることが嬉しい限りなのです。

感覚的には、有名プロレスラーの引退撤回に近いですかね。引退興行を見に行ったのにと文句を垂れるのではなく「あの時も行っていたんだよね」と、誇らしく語れるトピックスなような。

 

コロナもありますし、サッと通えるような好立地ではございません。ニューオオネさんのファンの方でもまだ行けていない方も多かろうと思いますので、どのような形で再開しているかといったネタバレはいたしません。

レトロ台が名物でしたが、旧基準機の撤去もあって、もうレトロ台はございません。らしい珍台はございます。まあ、今が一番厳しいときですかね。ここから長く残す台を育てていく作業が始まります。その作業の開始時点の姿を、レトロ台マニアの方は目にしていただきたいかな……と。で、6号機時代が終わる頃に「最初はあんな感じだったなあ」と懐かしんでいただければと思います。

要はね。気になる方は足を運んでちょうだいということです。自分の目で見てね……と。なお、瓶コーラは健在でございました。おそらくこれが最も古い設置機種(笑)。

 

 

○正直すぎてギブアップしたホール

話は変わりまして。前回、パチスロ歴30年以上でもっとも信頼できたホールのことを書きましたが。設定発表やイベントで正直すぎるのもどうかと思う話です。

1998年のことだったかな。とある7枚交換のホールで、ビックリするような設定イベントがございました。“木曜日に3500枚以上獲得すると、設定打ち替え券をもらえる”というものでした。誰しもこう思いますよね。木曜日に設定変更券を使ったらどうなるのかと。それができちゃったんです(笑)。

営業中の設定変更はご法度ですが、そこへのツッコミはご容赦ください。開店からBIG5回の早掛けで設定6とか珍しくなかった時代ですね。

問題となるのは初回の3500枚。いえいえ、問題ではございません。ホールコンピュータなどでの管理がまだ進んでいなかった時代。コインサンドに千円札を刺して、出てきたコインをそのままドル箱に移しても良いのです。3500枚を借りるには7万円。それを流せば5万円返ってきます。2万円で数回使えるかもしれない設定6の権利がもらえるのです。安いものでしょう。

そりゃ、通いますよね。毎週木曜日だけ(笑)。

 

このホール、まだ『クランキーコンドル』があったんですよ。私は初回も運良く平打ちで3500枚を獲得。超えたと思った瞬間に流しました。友人は買い足したこともありましたが、私はずっと設定6に変更→3500枚以上獲得のループを続けられました。ええ、4回ほど。

そこでようやく、このイベントが終わったわけです。そして誰もいなくなり、しばらくして閉店したのは言うまでもありません。常連のお客さんではなく、私のような車で1時間半もかけて通う人に還元してしまうようなお店でしたから。

正直、罪悪感がゼロだったわけではありません。だから、そもそもお客さんがいないんだよ。この状況を放置したとしても、誰かが同じよう抜いていくだろう……と思ったのも事実。正直さも大事ですが、還元する先を間違えないのも大事だなと思わされたホールイベントでした。

 

ふうう。副反応が軽くありますように。