たまに見かけるのに、店員さんやコーヒーレディに恋したという話があります。笑顔の接客だし、カワイイ女性が多いので、無理もないですね。

私もマイホの向井くんに、今から思えば恋していたのかなと思います。

サブホのバンビ、マイホにはジョジョさん。宇梶さんとかツンツンヘアーさんとか、勝手にあだ名を付けてるんですが、他にも優しくて素敵な店員さんが沢山いました。過去形になってしまうのは、異動になったのか、辞めたのかもういなくなってしまったからです。

そんな中、当時から残っている白服さんが一人だけいます。ノッポさんと呼んでいて、年の頃は…40過ぎでしょうか。眼鏡男子(眼鏡っ子萌え)で、のび太くんがニョーンと大きくなった感じ。とっても優しいんです。

足を踏んでしまってあわあわした時も、時短の残り回数が画面に出ない海物語を打っていて、電サポ終了に気付かず壊れたのかと勘違い。「ここ(GOのとこ/スルー)通っても、開かないの」って聞いた時も、ニコニコ。ギンギラパラダイスのハンドルの裏っ側がギザギザになっていたせいで、指をザックリと切った時はバンドエイドを走って取ってきてくれたっけ。

ホールマジックとでも呼びましょうか、こういう感覚は特別な状況下だからでしょう。スタッフと客。一方的なものになりがちです。

アイドルにおけるファン心理がわかった場面もありました。イケナイものを見ちゃった気になるけど、見なかった事にするってやつです。ノッポさんが客の能町さんを呼び出して、何やら注意のようなものをしていたり、おそらく出禁というか、よくない事をした客でしょうか、男性を所謂「呼び出し」てるシーンをチラッと見かけた事があるんです。

駐輪場で店長と一緒にいるノッポさんの姿を見かけて、「あ!」と意識しちゃったのか、自転車を停めるのに慌ててやらかした時がありました。風で乱れた髪を直そうとしてグラッとなり、両隣の自転車に当たって、私を中心に両サイドがドミノよろしくダダダダダと何台もの自転車がなだれて行きました。あわわわわわ。

二人が気付いて飛んできて、倒れた自転車を次々に起こしてくれたんですが、己のバカさ加減に呆れて「も~、何やってんの~」と言ってしまいました。するとそれを聞いてか私を見上げ、グッと顔を近づけたんです。思わず出たそのセリフはやらかした私自身に向けてのものだったんですが、言われたと感じたのでしょうか。一瞬でしたがちょっと怖かったです。ホントごめんなさいと謝るとまたいつもの笑顔になりましたが、ノッポさんはもしかしたら、そういうコワモテ要員なのかも知れないなと思ったものでした。

でもそんなこんなも、私は何もかも、忘れないでしょう。

お店に設置されているATMでお金を下ろしている所を見た彼が、ちょっと申し訳なさそうな複雑な顔で見ないフリしていたのも。後ろを通りがかると振り返る私にニコッと笑いかけてくれるのも。いつもじゃないけど、ちょっとおしゃれして行くのは何故かも。

 おそらく気付かれてる。

トーストくわえて走って、曲がり角でぶつかって恋が始まる主人公みたいに若くも綺麗でもないけど、小さなトキメキくらいもらったっていいでしょ。恋に恋するバーニャはリアルガチではてんでモテないんだから。なん~もないんだから。枯れ木。

せめて「イタいババァ」じゃなく「あのオバチャンいい人だよね、ちょっとヌケてるけど。」くらいは言ってくれてるかなぁ。こないだ「パーティを抜け出そう☆」みたいなノリで焼肉に誘われる夢を見たんだけどな~。あ、焼肉に関しては、エヴァラに引っ張られてるだけか。

明後日はバレンタインデー。

古参の高齢店員さんも、お客の白洲次郎さんもお元気でした。なんとなくこのお二人はバレンタインにそわそわしそうな気がします。

うーーん。パチンコと交錯するハート。義理がすたればこの世は闇よ。

まぁそれはどうでもいいとして(どうでもいいんかぇ)、とりあえず今は、ATM前の私を見たあの時の彼に言いたい。安心してください、去年は勝ちましたからって。

その後、呼び出されて、すわ、焼肉は正夢かとドキドキしてついてったら、出禁になっちゃったりして!

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